大きい家は後悔する?広すぎる家は?【維持費を考えないとダメ】

家を買いたい人
家を買いたい人

大きい家にもデメリットはあるの?
家を大きくしたいけど困ることはある?
広すぎる家で後悔することはある?

こんな悩みに回答します。
結論からいうと、維持費を考えておかなければ後悔するでしょう。
なぜなら後悔する理由の多くは維持費用だからです。

この記事では実際に大きい家に住む親戚から聞いた話をまじえて、後悔する理由をご紹介します。
記事を読み終えると、大きい家で後悔する要因がわかります。

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大きい家とはどの広さから

大きい家
大きい家

ここでは平均的な広さの家+20%以上の広さの家を大きい家と定義します。
なぜなら、地域ごとに家の広さはある程度決まっていて、だいたいの家は±20%以内に収まるためです。
たとえば100㎡の家が平均の地域では120㎡以上が大きい家、30坪が平均の地域では36坪以上坪が大きい家です。
平均的な広さから+20%を超えるようなら、大きい家といえます。

平均的な家と大きい家の広さ

広さは地域によって異なります。

また戸建とマンションでも違うため、わけて考えます。

地域ごと、住宅の種類ごとの平均的な家の広さを、フラット35利用者調査のデータから抜粋しました。

大きい家の広さは、平均の広さの家+20%です。

首都圏

住宅の種類平均の広さの家大きい家
注文住宅123.9㎡(37.5坪)148.7㎡(45.0坪)
土地付注文住宅105.8㎡(32.0坪)127.0㎡(38.4坪)
建売住宅97.1㎡(29.4坪)116.5㎡(35.2坪)
マンション61.7㎡(18.7坪)74.0㎡(22.4坪)
中古戸建104.3㎡(31.6坪)125.2㎡(37.9坪)
中古マンション64.9㎡(19.6坪)77.9㎡(23.6坪)
首都圏の家の広さ(引用:2020年度 フラット35利用者調査

近畿圏

住宅の種類平均の広さの家大きい家
注文住宅127.4㎡(38.5坪)152.9㎡(46.3坪)
土地付注文住宅111.2㎡(33.6坪)133.4㎡(40.4坪)
建売住宅102.9㎡(31.1坪)123.5㎡(37.4坪)
マンション68.7㎡(20.8坪)82.4㎡(24.9坪)
中古戸建111.8㎡(33.8坪)134.2㎡(40.6坪)
中古マンション72.0㎡(21.8坪)86.4㎡(26.1坪)
近畿圏の家の広さ(引用:2020年度 フラット35利用者調査

東海圏

住宅の種類平均の広さの家大きい家
注文住宅126.5㎡(38.3坪)151.8㎡(45.9坪)
土地付注文住宅114.8㎡(34.7坪)137.8㎡(41.7坪)
建売住宅105.8㎡(32.0坪)127.0㎡(38.4坪)
マンション64.8㎡(19.6坪)77.8㎡(23.5坪)
中古戸建120.9㎡(36.6坪)145.1㎡(43.9坪)
中古マンション76.0㎡(23.0坪)91.2㎡(27.6坪)
東海圏の家の広さ(引用:2020年度 フラット35利用者調査

その他地域

住宅の種類平均の広さの家大きい家
注文住宅123.4㎡(37.3坪)148.1㎡(44.8坪)
土地付注文住宅113.1㎡(34.2坪)135.8㎡(41.1坪)
建売住宅106.6㎡(32.2坪)128.0㎡(38.7坪)
マンション73.9㎡(22.4坪)88.7㎡(26.8坪)
中古戸建123.0㎡(37.2坪)147.6㎡(44.6坪)
中古マンション75.0㎡(22.7坪)90.0㎡(27.2坪)
その他地域の家の広さ(引用:2020年度 フラット35利用者調査

以上が家の平均的な広さと大きい家の広さです。

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大きい家や広すぎる家で後悔する5つの理由

大きい家で後悔するのは家が広い分、維持費が高くなるためです。
順にご紹介します。

後悔1. 大きい家は土地代や建築費が高い

大きい家の建築
大きい家の建築

家が大きいな分コストはかかりますが、後悔する可能性は低いと思います。
なぜなら買う時点・建てる時点でわかっているからです。

もちろん広い土地は当然高いですし、建物も広さに応じて高くなります。
たとえば坪単価100万円の土地が30坪なら3,000万円ですが、36坪なら3,600万円です。
建物も坪単価70万円の建物が30坪なら2,100万円ですが、36坪なら2,520万円です。
そのため大きい分だけコストがかかります。

でも大きい家だと土地代や建築費がかかることなんて、買う前に分かりきっていますよね。
なので大きい家を買って「高かった」なんて後悔は、現実的にはありません。

後悔2. 大きい家は光熱費が高い

意外と差が出るため後悔に繋がるかもしれません。
家が大きいと外に面している表面積が広いため、その分熱が外に逃げやすくなるため光熱費が高くなります。

どれくらい差があるかは、以下の計算式で計算していきます。

光熱費の計算式

(A)月の光熱費 = (B)月の消費電力 × (C)電気代平均単価
(B)月の消費電力 = (D)1時間あたりの熱損失量 × 24時間 × 365日 ÷ (E)COP(エアコンの消費電力効率)
(D)1時間あたりの熱損失量 = (F)Ua値(熱が逃げる量) × (G)外皮面積(家の外に面する表面積) × (H)室温と外気温の温度差 ÷ 1,000

ここで家の広さに関係のない値は以下として仮定します。

(C)電気代平均単価 = 29円/kWh
(E)COP(エアコンの消費電力効率) = 4
(F)Ua値(熱が逃げる量) = 0.56
(H)室温と外気温の温度差 = 20度(室内25℃、外気温5℃と仮定)

代入して一本の式にすると次のとおりです。

光熱費の計算式

月の光熱費 = 0.56 ÷ 4 × 外皮面積 × 20 × 24 × 365 ÷ 1,000

普通の家の外皮面積を360㎡、大きい家の外皮面積を300㎡とすると、以下のようになります。

家の大きさ光熱費
普通の家7,358円
大きい家8,830円
家の大きさごとの光熱費

月あたり差額の1,472円分、家が大きい方が光熱費が高くなりますね。
光熱費は買う時点・建てる時点で計算していることは少なく、住んでから意外と高いと後悔するかもしれません。

実際に私の親戚もこのように言っていました。

親戚
親戚

冬は電気代で3万近くかかることもある

けっこう高額になりますね。
なおこの計算結果は一例のため、すべての家、すべての月で同じ光熱費になる訳ではありません。

後悔3. 広すぎる家は掃除が大変

広すぎる家の掃除
広すぎる家の掃除

家に住む限り掃除も必要なメンテナンスの1つです。
面積に応じて大変さは増えます。
しかし後悔するほど大変かといえば、そこまでではないでしょう。

確かに広すぎる家だと掃除は大変ですが、50坪くらいまでであれば、掃除が行き届かないほど大変とは考えにくいです。
特に面倒くさがりやミニマリスト以外は、そこまで気にしなくていいのではと思います。

後悔4. 大きい家は修繕費が高い

修繕費は意外と後悔する理由の1つです。
なぜなら屋根の修繕費は屋根の面積に比例しますし、外壁の修繕費は外壁の面積に比例するからです。
たとえば屋根の塗装が1㎡あたり2,000円だとすると、100㎡の屋根なら20万円、120㎡の屋根なら24万円です。
屋根だけではこの差額ですが、外壁や室内クロス、床材の張り替えも面積あたりの費用になりますから、その積み重ねの合計が修繕費になります。

私の親戚はこのように言っていました。

親戚
親戚

修繕費で200万円以上かかった
仕方ないんだけど高いね

大きい家だと修繕費も高いです。

後悔5. 子どもが出ていったあと部屋が余る

余りますが、後悔する理由はありません。
余らせておけばいいのです。
もし使う用途が特にないなら、そのままにしておいて子どもが帰ってこれる場所を残せばいいのではないでしょうか。

まとめ:大きい家は維持費を考えておかないと後悔する

まとめると以下のとおりです。

理由後悔するか
建築費知って買うから問題なし
光熱費後悔するかも
掃除大変だけど後悔するほどではない
修繕費後悔するかも
部屋数余らせておけば問題なし
後悔するか

以上のとおり、後悔する理由の多くは光熱費、修繕費などの家の維持費です。
家を買った場合は、住宅ローンに加えて家の維持費も合わせて払っていくことになりますから、将来の支出をしっかりと計画しておきましょう。

執筆者
住宅専門FPもり
住宅専門FPもり

マイホーム購入専門のファイナンシャルプランナーです。いくつもの家を見てきたため家に詳しい。営業トークが多い業界のため、フラットな情報の提供を心がけています。

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