建売住宅の気密性はDIYで改善【電気工事士免許不要】

家を買った人
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建売住宅って気密性低いの?
コンセントの穴から冷たい隙間風が入ってくる
建売住宅を買ったけど少しでも気密性を良くしたい

この記事ではこんな悩みを解決します。
ローコストの建売住宅は気密性が低いことが多いですが、購入後にDIYで改善可能ですよ。
この記事を読めば気密性をDIYで改善する手順が分かり、建売住宅の隙間風を減らせます。
なお、内容の判断や作業は自己責任でお願いします。

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建売住宅の気密性は防気カバーで改善

先に結論です。
防気カバーをつけることで建売住宅の気密性を改善できました。
気密測定をしていないので数値は分かりませんが、体感で全然違うと思えるほどの差があります。

改善前

換気扇をつけるとティッシュがなびくほど空気が入ってくる

改善後

換気扇をつけてもティッシュはほぼなびかない

ちゃんと効果はあるのではないでしょうか。

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建売住宅の低い気密性

始めて見たときは驚きましたが、コンセントを外すと穴が開いています。
以下の画像をご覧ください。

建売住宅のコンセント横の穴
建売住宅のコンセント横の穴

この画像は 建売住宅の我が家のコンセントカバーを外したところです。
コンセントの左右に大きな穴が空いていることが分かりますね。
この裏側は壁内で、室内とは別の空間になっています。
穴が開いたままだと、室内の空間と壁内の空間が繋がってしまうんですよね。
このように穴が開いているローコストの建売住宅では、気密性が高いとはいえないでしょう。

建売住宅の気密性の改善に必要な道具

次の通り。

気密性を改善する道具
気密性を改善する道具
気密性を改善するため用意するもの

・防気カバー(気密カバー)
・気密防水テープ
・プラスドライバー
・マイナスドライバー
・ハサミ

写真では1連を2種類、2連、3連の防気カバーを用意しています。
コンセントの穴が2つまたは3つの場合は1連の防気カバーで問題ありません。
2つ穴 × 2列になっていたり2つ穴 + テレビ線の場合は、2連の防気カバーを使用します。
1連が2種類あるのは在庫が足りなく買えなかっただけで、特別な意味はありません。

防気カバーをつけるのは冬の昼間

冬に取り付ける理由は湿気を壁内に閉じ込めないためです。
真冬でなくても問題ありませんが、できれば湿度が下がってくる秋以降がいいですね。

防気カバーを付けた後は、部屋と壁内との空気の移動量が減ります。
そのため湿度の高い夏場に防気カバーをつけてしまうと、湿気の高い空気をそのまま壁内に閉じ込めてしまいます。
すると結露の原因の一因になってしまうかもしれません。

昼間に作業するのはブレーカーを落とすため、部屋が暗くなってしまうからです。

建売住宅に防気カバーをつけて気密性を改善する手順

おおまかな流れはこちらです。

  1. ブレーカーを落とす
  2. コンセントカバーを外す
  3. コンセントを取り出す
  4. 切り込みを入れて防気カバーをつける
  5. 切り込みを気密防水テープで塞ぐ
  6. コンセントを戻す
  7. コンセントカバーを戻す

順に見ていきましょう。

ブレーカーを落とす

今回配線を切ったり繋いだりしません。
そのため本来は不要かもしれませんが、念のためにブレーカーを落とします。
ブレーカーを落とす前に電源を切れる家電は電源を切っておきましょう。

コンセントカバーを外す

コンセントカバーは2枚が貼り合わさっています。
コンセントカバーを下から覗くと2枚の間に溝がありますので、溝にマイナスドライバーを差し込んでください。
そのままドライバーで周囲を1周するとカバーが簡単に外れます。

コンセントカバー
コンセントカバー
コンセントカバーを外す
コンセントカバーを外す

コンセントを取り出す

まず外側のコンセントの枠についているネジを外します。
その後コンセントについている内側のネジを外してください。
するとコンセントが引っ張り出せるようになります。

コンセントカバーを外したところ
コンセントカバーを外したところ
コンセントカバーの取付枠を外す
コンセントカバーの取付枠を外す
コンセントを取り出す
コンセントを取り出す

切り込みを入れて防気カバーをつける

電気工事士の免許がない場合、配線を外すことができません。
そのため配線側はいじらず、防気カバー側に切り込みを入れます。
このコンセントだとコードが2本ですので、左右から1ヶ所ずつ計2 ヶ所の切り込みを入れてください。

コンセント配線
コンセント配線
防気カバーの切り込み
防気カバーの切り込み

切り込みを気密防水テープで塞ぐ

切り込みにそって気密防水テープを貼ってください。
できるだけ隙間が開かないように貼りますが、結構難しいです。
多少隙間があっても防気カバーをつける前より気密性はかなり良くなるはずなので、少しの粗さは目をつぶって進めましょう。

気密防水テープを貼る
気密防水テープを貼る

コンセントを戻す

戻すときは写真のようにコンセントのネジ穴の位置と防気カバーの穴の位置を合わせます。
穴は2箇所ありますが、外側の小さな穴ではなく、内側の楕円形の穴の方です。
重ねたところにネジを通してください。

防気カバーの穴の位置を合わせる

コンセントカバーを戻す

戻すときは逆の手順でつけていきます。
コンセント取り付け→コンセントカバーの枠取り付けコンセントカバー取り付けの順ですね。
コンセントとコンセントカバーの枠に、UPと書いてあります。
UPの方が上ですので、注意して取り付けてください。

コンセントをつける
コンセントをつける
コンセントカバーの枠をつける
コンセントカバーの枠をつける

以上で防気カバーの取り付けは終了です。

防気カバーのデメリット

防気カバーをつけてから1年過ごしましたが、特にデメリットを感じる場面はありませんでした。
そもそもですが穴が空いている方がおかしいですし、防気カバーをつけても完全に穴を塞げる訳ではないですから、デメリットが生じるとは考えにくいです。
気になるようでしたら夏と冬の気温の過酷な時期にコンセントカバーを外して、結露が発生していないか確認するといいでしょう。

まとめ:防気カバーで建売住宅の気密性は改善

防気カバーを取り付けることでコンセントの穴から隙間風が入ってくることはほぼなくなりました。
ほぼと書いたのは、換気扇をつけて窓を閉め切ると若干の空気の流れは感じるためです。
このあたりは施工の精度の問題ですので、コードの周辺を綺麗に仕上げると空気の量はもっと減るかもしれません。

建売住宅で少しでも気密性を改善したい方にはオススメできる方法です。
あくまで自己責任ですが、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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執筆者
住宅専門FPもり
住宅専門FPもり

マイホーム購入専門のファイナンシャルプランナーです。いくつもの家を見てきたため家に詳しい。営業トークが多い業界のため、フラットな情報の提供を心がけています。

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