寒いからスタイロフォームで窓を塞いでも大丈夫?
DIYで窓を塞ぐ手順は?
結露はしない?
カビは生えない?
厚さはどれくらいがいいの?
この記事では、実際にスタイロフォームで窓を塞いだ私の体験談をご紹介します。
結論からいうと、窓が結露してカビが生えそうになったため、おすすめしません。
記事を読み終えると、スタイロフォームを窓を塞ぐ手順や注意点、窓を塞いだ結果どうなったかがわかります。
スタイロフォームで窓を塞ぐと断熱性能アップ
窓を塞ぐ理由は大きく分けて2つあります。
- 断熱性能の改善
- 防音性能の改善
防音性能の改善効果はここでは割愛し、ここでは断熱性能の改善について記載します。
断熱の弱点は窓
この記事にたどり着いた方はご存じかもしれませんが、家の断熱性能の欠点は窓と言われています。
冬に家から熱が逃げる割合は、58%が窓からだそうです。
そのため窓をスタイロフォームで塞ぐことは、断熱性能の改善が期待できます。
窓を塞ぐスタイロフォームの厚さ
スタイロフォームの厚さは30mm以上をオススメします。
理由はスタイロフォーム30mmでトリプルガラス樹脂サッシより性能のいい熱貫流率になるためです。
順に説明します。
スタイロフォームの熱貫流率
スタイロフォームの製造元であるデュポン・スタイロ株式会社によると、スタイロフォームの熱伝導率は平均で0.0369W/(m・K)以下とのことです。(引用:デュポン・スタイロ株式会社)
熱伝導率0.0369W/(m・K)を当てはめ、スタイロフォームの厚さごとに熱貫流率を計算すると以下のようになります。
(計算式は省略します)
厚さ | 熱貫流率(w/㎡・k) |
10mm | 3.69 |
20mm | 1.845 |
30mm | 1.23 |
40mm | 0.9225 |
50mm | 0.738 |
60mm | 0.615 |
窓の熱貫流率
続いては窓の熱貫流率です。
種類や窓の大きさによって異なるため、あくまで目安です。
窓の種類 | 熱貫流率(w/㎡・k) |
シングルガラスアルミサッシ | 6.0 |
ペアガラスアルミサッシ | 3.5 |
ペアガラスアルミ樹脂サッシ | 2.3 |
ペアガラス樹脂サッシ | 1.5 |
トリプルガラス樹脂サッシ | 1.3 |
以上2つの表からスタイロフォーム30mmとトリプルガラス樹脂サッシを抜粋して比較すると、以下のようになります。
種類 | 熱貫流率(w/㎡・k) |
スタイロフォーム30mm | 1.23 |
トリプルガラス樹脂サッシ | 1.3 |
熱貫流率は数字が小さい方が断熱性能が高いため、スタイロフォームは30mmあればトリプルガラス樹脂サッシ以上の断熱性能になります。
もちろん厚い分には構いませんので、それ以上厚さにするかはコストと相談してご検討ください。
スタイロフォームで窓を塞ぐDIY手順
ここからは実際に私がDIYした、スタイロフォームで窓を塞ぐ手順をご紹介します。
順にご覧ください。
スタイロフォームを買う
スタイロフォームはホームセンターでもネットでも買えます。
まずはスタイロフォームを購入してください。
スタイロフォームを切る
スタイロフォームは普通にカッターで切れます。
窓のサイズをはかり、そのサイズにカットすればOKです。
一度切ると戻せないため、どちらかといえば大きめに切って入らなければ削るのがオススメです。
スタイロフォームの紫外線対策にクロスを貼る
スタイロフォームは紫外線で劣化しボロボロになってしまうため、何かを貼って対策します。
貼るものは何でもいいのですが、壁紙のクロスが意外と安く手に入り見栄えもいいため、私はクロスを貼りました。
両面とも貼りましたが、裏面(窓側の面)だけで大丈夫です。
取り外し用の取っ手をつける
ピッタリのサイズで固定してしまうと窓から外せなくなってしまうので、引っぱりやすくするために取っ手をつけておきます。
気密テープを裏側に貼り、左右からはみ出た箇所を2つ折りにし、粘着面同士を貼りあわせます。
スタイロフォームで窓を塞ぐ
そのまま窓枠にはめ込んでください。
入らなければ引っ掛かっている箇所をカッターで削ります。
気密テープを貼る
窓枠とスタイロフォームを気密テープで埋めていきます。
隙間が空くと空気中の水分がスタイロフォームと窓の間に移動してしまうため、隙間が空かないように注意して貼ってください。
完成
どうでしょうか?
遠目に見るとDIY感はほとんどないほど、見た目は綺麗に仕上がったと思います。
冬に窓が結露してカビが生えそうに
しかし、かなりうまくできたと思ったのですが、冬に一晩過ごした結果がこれです。
結露しています。
どこかから空気中の水分が入り込んでいるのでしょうか。
気密テープは隙間なく貼ったつもりなんですけどね。
とはいえ結露してしまったので、このまま放置するとカビが生えてしまいます。
頑張って塞いだので残念ではありますが、早く気がついて良かったと前向きにとらえ、すぐに外しました。
まとめ:自信がないならスタイロフォームで窓を塞ぐことはしない
結果的に窓が結露してしまったので、私からはDIYで窓を塞ぐことはオススメしません。
しかしうまくできている方もいるので、やるのでしたら以下の点に気をつけて窓を塞ぐのがいいと思います。
ぜひご検討ください。
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