マンションが狭いと後悔しないための選び方

家を買いたい人
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狭い以外は気にいったマンションがある。買って後悔しない?
マンションってどれくらいの広さがあればいいの?

住宅専門FPもり
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この記事では1,000件以上のマンションを見てきた私が、狭いと後悔しないためのマンションの選び方をご紹介します。

結論からいうと、マンションは面積ではなく間取りで選んだ方が後悔が少ないです。
その間取りがわかれば、マンションを買う前に狭いかの判断ができるでしょう。
この記事を読み終えると以下のことがわかります。

この記事でわかること
  • 狭いマンションの基準
  • 後悔しないための間取り
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マンションが狭いと後悔しない広さとは

人はどれくらいの広さのマンションで狭いと感じるのでしょうか。
実は狭いといわれるマンションには、国土交通省が定めた水準があります。

国土交通省が定める狭いマンションの目安

次の表をご覧ください。

単位(㎡)最低居住
面積水準
誘導居住
面積水準
1人2540
1人+未就学児3055
2人3055
2人+未就学児3565
3人4075
3人+未就学児4585
4人5095
国土交通省:住生活基本計画における「水準」について

表はマンションを前提とした基準を抜粋しました。
記載した水準の定義は以下のとおりです。

最低居住面積水準

健康で文化的な住生活の基礎として必要不可欠な住宅の面積

誘導居住面積水準

豊かな住生活の実現の前提として、多様なライフスタイルを想定した場合に必要と考えられる住宅の面積

つまり先述の表は以下のような読み方になります。

  • 2人+未就学児の家庭の場合は最低でも35㎡、豊かな生活をするためには65㎡
  • 4人の家庭の場合は最低でも50㎡、豊かな生活をするためには95㎡

住生活基本計画の問題点

この水準を見たとき、都内の基準で考えると結構高い水準だと思いました。

私の周りの体験談

私は1人暮らし時代に20㎡のマンションに住んでいましたが、狭いながらも健康で文化的な住生活をしていましたし、特に後悔もありませんでした。
私の友人は1人暮らしで35㎡のマンションに住んでいましたが、かなりゆとりのある広さでした。
別の友人は3人家族で75㎡のマンションですが、余裕があるように感じます。

最近では70㎡以下のマンションも多く、国土交通省の住生活基本計画における水準を満たすことはなかなか難しいでしょう。

そのため私は水準から-5㎡してちょうどいいと思うのです。

私が思う狭いマンションの目安

その結果、この表くらいの広さがあればいいのではないでしょうか。

単位(㎡)狭いマンション
の基準
十分な広さのマンション
の基準
1人2035
1人+未就学児2550
2人2550
2人+未就学児3060
3人3570
3人+未就学児4080
4人4590
私が思う狭いマンションの目安

たとえば3人暮らしなら最低限を目指すなら35㎡以上、十分な広さを目指すなら70㎡以上です。
もっとも3人暮らしで35㎡では部屋数が足りないことが多く、考えるべきは面積より間取りになってきます。

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マンションが狭いと後悔しないための間取り

たとえば同じ面積のマンションでも廊下や玄関が広いのか、リビングや部屋が広いのかで狭いと感じるかは変わってくるでしょう。
ここでは後悔しないための間取りの条件をまとめました。

人数分の部屋数がある

夫婦同室の場合はマイナス1部屋でOKです。
夫婦同室なら4人家族なら3部屋、3人家族なら2部屋ですね。

逆に4人家族で2LDKは狭いのではないかと思います。
「子どもだからいいか」と考えるかもしれませんが、中学生や高校生時代のあなたが住むと考えたらどう感じますか?

各部屋の広さが4.5畳以上ある

6畳以上という意見もありますが、4.5畳あれば十分だと思います。
ベッド、机の他になにか必要ですか?
特別広さが必要な趣味がある場合は、ライフスタイル優先で広いマンションを探してもいいかもしれません。

夫婦の寝室に限ってはベッドの大きさが必要なので、6畳あった方がいいでしょう。

モノを捨てる

特別な理由なく狭いと感じる場合はモノを捨てましょう。
「もったいない」と思う方も1坪300万円のマンションでは、0.5坪分の収納に150万円かかっています。
一概にはいえませんが、自分にとってどちらがもったいないか検討してみるといいと思います。

各部屋に1間分(いっけんぶん)の幅の収納がある

1間分の幅の収納
1間分の幅の収納

全部屋に1間分(いっけんぶん)の幅の収納があるのが望ましいです。
1間とは約1.82mで、大人が両手を大きく広げたくらいの長さです。

マンションによっては半間(約0.91m)の収納の場合もあります。
この場合は備え付けの収納では足りず、部屋内に収納用具を置く可能性が高くなります。
そのため十分な収納がない部屋の場合は、5.5畳以上を目安とするのがいいでしょう。

収納付きベッドを買う

マンションに収納が足りない場合は、収納付きベッドがオススメです。
引き出しだけでなくベッドの天板も開くため、見た目以上の収納力があります。


LDKが12畳以上ある

LDプラスKの合計でです。
10畳くらいだとリビングとダイニング両方配置するのが難しいんですよね。
配置できたとしても、椅子を引くスペースがなかったり結構キツイと思います。
後悔しないためには最低でも12畳は欲しいところです。

デッドスペースが少ない

同じ広さでも広さを感じない空間があります。

デッドスペースあり
デッドスペースあり

たとえばこのように部屋に出っぱりがある場合、畳数にはカウントされるものの、モノは置けないですし広さを感じることもほとんどありません。

デッドスペースなし
デッドスペースなし

逆に長方形に近いかたちであれば、すべての空間を有効に使えます。
狭いマンションでは少しのかたちの違いで感じ方が変わってしまうため、家具を配置できるか考えながら間取りを見るといいでしょう。

まとめ:狭いマンションで後悔しないために

おそらく面積の条件より間取りの条件の方が厳しいため、間取りの条件を満たせば面積の条件を満たしてしまっていることが多いです。
そのためマンションは間取りで選べば問題ありません。
あらためて、この記事で紹介した狭いマンションで後悔しないための間取りをまとめます。

狭いマンションで後悔しないための間取り
  • 人数分の部屋数がある(夫婦同室の場合はマイナス1部屋)
  • 各部屋の広さが4.5畳以上ある
  • 各部屋に1間分(いっけんぶん)の幅の収納がある
  • LDKが12畳以上ある
  • デッドスペースが少ない

上記の観点でチェックし、ぜひ後悔のないマンションを購入してください。

執筆者
住宅専門FPもり
住宅専門FPもり

マイホーム購入専門のファイナンシャルプランナーです。いくつもの家を見てきたため家に詳しい。営業トークが多い業界のため、フラットな情報の提供を心がけています。

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