新築マンションの購入で後悔する7つの理由と対策【青田買い】

マンションを買いたい人
マンションを買いたい人

新築のマンションを購入したいけど後悔することはあるの?

気をつけることは?

新築のマンションを買っても大丈夫?

こんな悩みに回答します。

住宅専門FPもり
住宅専門FPもり

マイホーム購入の専門家として1,000件以上のマンションを見てきました。

結論からいうと以下のような話です。

  • イメージと違う可能性がある
  • 購入から入居までにさまざまな状況が変わる可能性がある

記事を読み終えると、後悔しないために気をつけることと、買うべきかがわかります。

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新築マンションの購入で後悔する7つの理由

主に以下の2つに起因する後悔が多いです。

  • 青田買い
  • 入居まで期間が長い
青田買いとは

現物を見ないでマンションを購入すること。

順に解説します。

後悔1. イメージと違う

チラシやホームページに完成時のイメージが掲載されますが、あくまでイメージです。

あまりに優良誤認の広告は法律で規制されていますが、広告そのままだとは思わない方がいいでしょう。

参考:消費者庁「優良誤認とは」

目の前に別のマンション

対象のマンションは描かれていても、隣のマンションが描かれていない場合があります。

「眺望が良さそう」と思っていても、部屋から見える景色は実は隣のマンションかもしれません。

周辺環境は現地調査すればわかりますから、実際に見て広告との違いを確認するといいでしょう。

モデルルームは標準仕様ではない

モデルルームって素敵ですよね。

なぜならオプション盛り盛りで豪華に見せているからです。

多くの人は実際にはオプションはそれほど付けませんから、モデルルームと実際の新築マンションにギャップが生じます。

思ったより暗い

広告のイメージ画像は明るく作られます。

しかし本当にイメージ画像ほど日が入るでしょうか?

特に南向きでない場合、日が入る時間は長くありません。

そのためイメージしていたより暗いと後悔することがあります。

後悔2. 隣人がわからない

新築のマンションは入居するまで隣人がわかりません。

隣人も同じタイミングで購入するため、まだ入居していませんからね。

賃貸マンションでの私の経験だと、2割くらいの確率で少し変わった隣人に当たります。

新築マンションの購入では隣人のリスクがあります。

中古マンションならある程度は対策できるので、詳細は「【隣人ガチャ対策】失敗しないための予防法【体験談】」をご覧ください。

後悔3. いつまでも抽選に当たらない

抽選
抽選

人気のマンションばかり狙っていると、いつまでも購入できない可能性があります。

人気の新築マンションは抽選

新築マンションの購入方式には2種類あり、先着順と抽選です。

そして人気のマンションは抽選になることが多いです。

購入者が倍率を考慮して住戸を選ぶため、人気の少ない住戸でも売りやすいからでしょうか。

人気のマンションばかりを選んでいると、抽選になってしまいます。

晴海フラッグの抽選倍率は8.7倍

マンションの人気が話題になった晴海フラッグでは、抽選倍率の平均が8.7倍だったそうです。

当選確率でいうと、15%です。

新築マンションの抽選はそう何度も応募するものではありませんから、人気のマンションばかりを狙っているといつまでも購入できなくなります。

後悔4. 不本意な売却で損する

意図して売りたかった訳ではないのに、売ることになってしまう状況です。

新築のマンションは「鍵を開けた瞬間2割値段が下がる」とも言われていますね。

中古マンションより売却時に損をしやすいのが、新築マンションのリスクです。

誰にでもリスクはある

マンションを買いたい人
マンションを買いたい人

まさか自分が……

と思うかもしれませんが、誰にでもリスクはあります。

離婚やリストラでマンションを売らざるを得なくなってしまった人は、初めから自分が離婚やリストラにあうと思っていたでしょうか。

おそらく今のあなたと同じように考えていたはずです。

客観的に見れば、自分だけリスクがないと考える方が不自然です。

残債割れの可能性

不慮の売却で困ることは残債割れです。

つまりマンションの売却価格よりローンの残債の方が高く、ローンが残ってしまい売れない状況です。

住まなくなったり払えなくなったのにさらに売れない状況だと、身動きが取れなくなってしまいます。

後悔5. 借入までに金利が上がる可能性

借入時には金利が上がっている可能性があります。

実行時の金利が適用される

住宅ローンの金利って審査時点での金利で借りられる訳ではないんですよね。

実行時(借入時)の金利が適用されます。

たとえば審査時に1.3%で審査に通っていても、実行時に金利が1.4%なら借入の金利は1.4%です。

実行時の金利が適用されます。

マンションによっては2年先になることも

マンションや購入のタイミングによっては、入居が2年先になることもあります。

数ヶ月であれば金利が大きく変わることもないですが、2年もあれば金利も変わってきます。

たとえばARUHIのフラット35では2020年3月から2022年3月までの間に、金利が1.24%から1.43%に上がりました。

2020年3月2022年3月
金利1.24%1.43%
5,000万借りた
場合の返済額
約6,166万円約6,358万円(+192万円
フラット35の金利と返済額の比較

5,000万円借りると、200万円近くの差になりますね。

購入から入居までに金利が上がってしまうことが、新築マンションの後悔の理由の1つです。

後悔6. 手付金の資金が拘束される

拘束された資金
拘束された資金

新築マンションには手付金が必要です。

手付金は物件価格の10%

物件価格の10%が平均と言われています。

5,000万円のマンションなら、500万円ですね。

価格交渉はできますが抽選が当たらなくなる噂もあるので、払えるなら気分よく払ってしまった方がいいです。

資金が拘束されるデメリット

手元にお金がなくなることです。

生活費

貯蓄は何かあったときのゆとりになります。

600万円貯蓄がある人が500万円手付金を支払うと、残り100万円です。

心もとないと感じる人もいるのではないでしょうか。

貯蓄が少ないと、何かあったときに身動きが取れなくなります。

資産運用

手付金で払うお金は、持っていれば資産運用できていたお金です。

たとえば、手付金で払う500万円で株を買うこともできた訳です。

もし5%でも増えていれば、25万円儲かっていたかもしれません。

資金の用途が手付金に拘束されてしまうのも、新築マンションの後悔の理由です。

後悔7. 転職できない

住宅ローンの審査は、基本的に借入時の条件で審査しています。

そしてその審査条件は、自分から変えてはいけません。

なので借入までの期間は転職はNGです。

入居まで2年あれば、2年間転職はできません。

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新築マンション購入で後悔しないための3つの対策

つづいては、後悔しないためにできる対策です。

新築マンションの特性上、仕方ないものもあるので、できる範囲です。

自分の目で周辺環境を調べる

広告内の絵やイメージ画はよく作られていますから、鵜呑みにしないことです。

新築マンションの周辺に何があるかは、実際に見に行けばわかりますね。

デメリットになる周辺環境は、あえてあまり書かれていないはずです。

なので必ず周辺環境は自分で調べ、広告に記載のない周辺環境は自分でアップデートしましょう。

資金に余裕を持つ

そのままですが、手付金を払っても大丈夫な新築マンションを購入しましょう。

手付金を払うときついなら再検討も

極端な例ですが、520万円くらいの貯蓄の人が手付金を500万円払うと、貯蓄残高は20万円です。

余裕はあまりないですが、ここまでして本当に必要でしょうか?

マンションの購入時点で家計がきつければ、今後はもっときつくなっていくものです。

身の丈にあった家なのか、一度考えてみた方がいいでしょう。

どうしても欲しいなら覚悟を

しかし気に入ったマンションで、どうしても欲しい気持ちもわかります。

それならあとは、覚悟を決めるのみです。

リスクは避けるだけが選択じゃありませんから、リスクをとってもいいのです。

大規模・ブランド以外のマンションも見る

ブランドマンション
ブランドマンション

人気の新築マンションだけを狙っていてはいつまでも買えません。

特に有名じゃなく小規模なマンションでも、いいマンションは眠っています。

多くの人に人気なマンションだけではなく、自分にとって最適なマンションに出会えれば、先着順で購入できる新築マンションがあるでしょう。

新築マンション購入の後悔のまとめ

まとめです。

新築のマンション購入で後悔する理由
  1. イメージと違う
  2. 隣人がわからない
  3. いつまでも抽選に当たらない
  4. 不本意な売却で損する
  5. 借入までに金利が上がる可能性
  6. 手付金の資金が拘束される
  7. 転職できない
新築マンション購入で後悔しないための3つの対策
  1. 自分の目で周辺環境を調べる
  2. 資金に余裕を持つ
  3. 大規模・ブランド以外のマンションも見る

以上です。

ぜひ後悔のない新築マンションを購入してください。

執筆者
住宅専門FPもり
住宅専門FPもり

マイホーム購入専門のファイナンシャルプランナーです。いくつもの家を見てきたため家に詳しい。営業トークが多い業界のため、フラットな情報の提供を心がけています。

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